GPT Image 2 vs GPT Image 1.5: 実運用の画像制作で何が変わるのか
GPT Image 2 と GPT Image 1.5 を、モデルの位置付け、料金、編集、文字表現、レイアウト制御、移行リスク、最初に試すべきモデルの観点から比較します。
GPT Image 2 と GPT Image 1.5 のどちらを選ぶかで難しいのは、もう名前の問題ではありません。難しいのは、どこから移行すべきかの判断です。
以前の GPT Image 2 関連の記事は、リーク、コミュニティ上の呼び名、間接的な証拠を前提に書かざるを得ませんでした。今は状況が変わっています。OpenAI は gpt-image-2 を公開し、日付付きスナップショット gpt-image-2-2026-04-21 も示しています。GPT Image 1.5 の位置付けも変わりました。OpenAI は現在、GPT Image 1.5 を最前線のデフォルトではなく、前世代の画像生成モデルとして説明しています。
だからといって、すべてのチームが明日から GPT Image 1.5 をワークフローから消すべき、という話ではありません。モデルのアップグレードは、プロンプト、コスト、参照画像の扱い、出力レビュー、リトライ率を通して判断する必要があります。実際の問いはもっと絞れます。
GPT Image 2 を新しいデフォルトにすべきか。それとも、検証済みプロンプトや安価な medium/high 出力では GPT Image 1.5 を残すべきか。

GPT Image 2 は新しいテストの第一候補になりやすく、GPT Image 1.5 は移行時の基準線とコスト重視の fallback としてまだ有用です。
先に結論
- 新しい画像ワークフローでは、まず
GPT Image 2を試すべきです。特に、最新の OpenAI 画像スタック、柔軟な解像度、高忠実度の画像入力、直接的な生成・編集ワークフローを重視する場合です。 - 既存プロンプト、安定した制作レシピ、GPT Image 1.5 で十分に合格しているコスト重視の 1024x1024 medium/high 仕事では、
GPT Image 1.5を残す価値があります。 - GPT Image 2 を、文字量の多いレイアウト、継続キャラクター、厳密なブランドシステムの「リトライ不要な置き換え」と見なさないでください。OpenAI の画像ガイドはいまも、GPT Image モデル全体に対してその限界を明示しています。
要するに、GPT Image 2 は探索と新しい本番テストのデフォルトです。GPT Image 1.5 は移行時の対照群です。
いま、この2つのモデルは何なのか
公式モデルページを見ると、現在の上下関係はかなり明確です。
GPT Image 2 は、OpenAI の現行の最先端画像生成モデルです。モデルページでは、高速で高品質な画像生成・編集、テキストと画像入力、画像出力、柔軟な画像サイズ、高忠実度の画像入力が説明されています。gpt-image-2-2026-04-21 というスナップショットも公開されており、変動する alias を追うのではなく挙動を固定したいチームには重要です。
GPT Image 1.5 は、OpenAI によって前世代の画像生成モデルとして説明されています。それでも重要なのは、gpt-image-1.5-2025-12-16 という日付付きスナップショットがあり、すでに多くのチームがこのモデル向けにプロンプト、fallback、QA の期待値を作っている可能性があるからです。
比較すると、こう整理できます。
| 判断軸 | GPT Image 2 | GPT Image 1.5 |
|---|---|---|
| 現在の公式な役割 | 最先端の画像生成モデル | 前世代の画像生成モデル |
| スナップショット | gpt-image-2-2026-04-21 | gpt-image-1.5-2025-12-16 |
| 入力 | テキストと画像 | テキストと画像 |
| 出力 | 画像 | 画像。モデルページにはテキスト出力も掲載 |
| 主な適性 | 新しい本番テスト、高品質生成、柔軟な出力サイズ、高忠実度編集 | 既存の本番基準、検証済みプロンプト、管理された移行比較 |
| 注意点 | 新モデルの挙動も、自社プロンプトセットで検証が必要 | 一部の出力例では旧モデルのほうが安く、既存ワークフローでは予測しやすい場合がある |
重要なのは、これは「噂のモデル vs 現行モデル」ではないということです。現行のフロンティアモデルと、前世代の本番基準モデルの比較です。
料金は単純なアップグレード話ではない
新しいモデルだからといって、すべての品質段階で安くなるわけではありません。
OpenAI の pricing ページでは、画像生成モデルの料金が token ベースで示されています。標準の画像出力 token 価格は、gpt-image-2 が $30.00 / 1M、gpt-image-1.5 が $32.00 / 1M で、GPT Image 2 のほうが少し低くなっています。標準の画像入力 token 価格はどちらも $8.00 / 1M です。
ただし、画像生成ガイドの画像単位の例を見ると、判断は少し複雑になります。共通の 1024x1024 例では次の通りです。
| 品質 | GPT Image 2 | GPT Image 1.5 | 実務上の読み方 |
|---|---|---|---|
| Low | $0.006 | $0.009 | 粗い正方形ドラフトでは GPT Image 2 が安い。 |
| Medium | $0.053 | $0.034 | よく使う中品質では GPT Image 1.5 が安い。 |
| High | $0.211 | $0.133 | 高品質の正方形出力では GPT Image 1.5 が安い。 |
縦長・横長の例では、GPT Image 2 が有利に見えるサイズもあります。1024x1536 と 1536x1024 は、GPT Image 2 で medium $0.041、high $0.165、GPT Image 1.5 で medium $0.05、high $0.20 と示されています。さらに GPT Image 2 は、ドキュメント上の制約内でより多くの有効な解像度に対応します。一方 GPT Image 1.5 は、より従来型のサイズ表に近い扱いです。
したがって、結論は「GPT Image 2 のほうが安い」でも「GPT Image 1.5 のほうが安い」でもありません。
- GPT Image 2 は、低品質の正方形ドラフトや一部の非正方形例では安くなり得ます。
- GPT Image 1.5 は、medium と high の正方形出力では安くなり得ます。
- それでも、フロンティア品質、より柔軟な解像度、高忠実度画像入力が必要なら、正方形出力の単価が高くても GPT Image 2 を使う価値があります。
正方形の medium 品質画像を大量に作るチームは、モデル名だけで移行を決めるべきではありません。実際のリクエスト単価とリトライ率で比較してください。
新しい仕事では GPT Image 2 が強いデフォルトになる
新規プロジェクトなら、GPT Image 2 を最初に試すのが自然です。
理由は、新しいからだけではありません。画像制作が向かっている方向に、周辺の制御面が合っているからです。高忠実度の参照入力、柔軟なサイズ、明確な品質段階、直接的な生成・編集エンドポイント。これは、あるリクエストは安い構図ドラフト、別のリクエストは最終マーケティング素材、という現実の制作システムでは大きな違いになります。
GPT Image 2 が特に向いているのは、次のような仕事です。
- brief が細かく、いまの基準で見ても古く見えない商品ビジュアル
- 指示追従とビジュアルの完成度が重要なマーケティング画像
- レイアウト、階層、テキストブロック自体が制作対象になる UI 風モックアップ
- 1 枚以上の参照画像から始める画像編集ワークフロー
- 最新の OpenAI 画像モデルを使いつつ、再現性のために日付付きスナップショットも必要なチーム
GPTIMG2 AI の中では、導線はシンプルです。要件がすでに明確なら GPT Image 2 app workspace を使います。構造のあるプロンプトから始めたいなら、クレジットを使う前に GPT Image 2 prompts page を見るほうが安全です。
アップグレードの根拠が最も強いのは、古いワークフローを守る必要がないときです。プロンプトセットも新しく、レビュー基準も新しく、出力も現在の画像モデルへの期待値で評価されるなら、GPT Image 2 を最初に置くべきです。
GPT Image 1.5 にはまだ役割がある
GPT Image 2 が公開されたからといって、GPT Image 1.5 が不要になるわけではありません。
ひとつ目の理由は、本番運用の慣性です。GPT Image 1.5 で検証済みのプロンプトは、単なるプロンプトではありません。プロンプトの書き方、アスペクト比、品質設定、想定される失敗、リトライ回数、手動レビュー基準、場合によっては後工程の編集まで含んだ制作レシピです。モデルを変えることは、そのレシピを変えることです。
ふたつ目の理由はコストです。公式の 1024x1024 例では、GPT Image 1.5 のほうが medium と high で安くなっています。仕事の大半が正方形出力で、現在の結果がすでにレビューを通過しているなら、その範囲では GPT Image 1.5 を使い続ける判断も合理的です。
三つ目の理由は、基準線としての価値です。GPT Image 1.5 はきれいな比較対象になります。GPT Image 2 を試すとき、見るべきなのは新しい画像がきれいかどうかだけではありません。リトライが減るのか、指示をより保つのか、参照画像をより有効に使えるのか、チームが本当に重視する品質指標が改善するのかです。
古い OpenAI 画像モデルの挙動を比較してから GPT Image 2 に完全移行したい場合は、既存の GPT Image 1.5 model page を基準線として使ってください。
文字表現とレイアウト制御は自動的には解決しない
移行で最も危険なのは、GPT Image 2 が古い GPT Image 系の失敗をすべて消してくれると思い込むことです。
OpenAI の画像生成ガイドは、GPT Image モデルが正確な文字配置や明瞭さで苦戦する可能性をまだ明記しています。継続キャラクターやブランド一貫性、精密な構図制御も、失敗し得る領域として挙げられています。複雑なプロンプトでは最大 2 分ほどかかることもあります。
この注意は GPT Image 1.5 だけでなく、ファミリー全体にかかるものです。
実務では、GPT Image 2 をより有望な候補として扱うべきであって、成功保証として扱うべきではありません。文字量の多い出力では、実際に必要な仕事をそのままテストしてください。
- 見出しとボタンが読めるランディングページのモック
- 正確なオファー文言を含む商品広告
- タイトルとサブタイトルの階層が明確なポスター
- バイリンガルまたは多言語のグラフィック
- ラベルやナビゲーションが多い UI 画面
- ロゴやキャラクターの一貫性が必要なブランドテンプレート
有効なテストは、最高の出力だけでなく失敗の形を比べるべきです。GPT Image 2 の最初の画像が強くても、文字修正に同じ回数のリトライが必要なら、運用上の改善は見た目ほど大きくありません。構造化レイアウトのリトライが 4 回から 1 回に減るなら、出力単価が高くても採用する理由があります。
編集ワークフローでは GPT Image 2 の価値が説明しやすい
参照画像を含むタスクでは、GPT Image 2 のアップグレード理由がより明確になります。
GPT Image 2 のモデルページは、高忠実度の画像入力を明示しています。画像生成ガイドでも、GPT Image 2 は画像入力を常に高忠実度で処理すると説明されています。参照画像を使う編集リクエストでは、入力 token 使用量が増える可能性があります。これはコスト上の注意であると同時に、ワークフロー上のヒントでもあります。OpenAI は GPT Image 2 を、画像条件付きの仕事で本格的に使う前提で設計しています。
そのため、次のような仕事では GPT Image 2 を先に試す価値があります。
- 商品を保ったままシーンを変える
- 人物や物体の認識性を保ちながらスタイルを変える
- 粗いクリエイティブをより完成度の高い構図にする
- マーケティング画像を作り直さずに編集する
- 参照画像をゆるい着想ではなく制約として使う
GPT Image 1.5 も画像入力と編集を扱えます。ただし、参照画像がタスクの中心にあるなら、優先して試すべきなのは GPT Image 2 です。特に高忠実度編集では、入力画像 token のコストも見積もりに入れてください。
GPT Image 1.5 から GPT Image 2 へ安全に移行する手順
すべての画像ワークフローを一度に移行しないでください。タスクの種類ごとに分けて判断します。
1. GPT Image 1.5 を対照群として残す
まず、既存の GPT Image 1.5 プロンプトをそのまま走らせます。これで、プロンプトを変えなくても GPT Image 2 が旧ワークフローを改善するかが見えます。
そのうえで、GPT Image 2 向けにプロンプトを整理した 2 回目のパスを走らせます。新しいモデルは、単に長いプロンプトではなく、より明確な制約を評価することが多いからです。
2. ドラフト品質と最終品質を分けて見る
low、medium、high は別々にテストします。GPT Image 2 の low はドラフトには魅力的ですが、正方形の medium/high では GPT Image 1.5 のほうが安く残る可能性があります。これらをまとめて平均してはいけません。
3. 本番基準で結果を採点する
簡単なルーブリックを使います。
| 評価基準 | 確認すること |
|---|---|
| プロンプト遵守 | 妥協できない細部をすべて守ったか |
| 文字品質 | 表示された文字が読めて、正しい位置にあるか |
| レイアウト構造 | 階層、余白、構図が保たれているか |
| 参照画像の忠実度 | 編集後も正しい主体が維持されているか |
| リトライ回数 | 使える画像になるまで何回必要か |
| 総コスト | リトライと編集を含めて、使える 1 枚にいくらかかったか |
勝つべきモデルは、単体サンプルで一番派手な画像を出すモデルではなく、運用上の妥協を少なくして使える素材を作れるモデルです。
4. 期待値の高い仕事から移行する
先に GPT Image 2 へ移すべき仕事は次の通りです。
- 新しいプロンプトライブラリ実験
- 高価値のマーケティング素材
- 複雑な編集タスク
- レイアウト品質が重要な UI やポスター案
- 柔軟な解像度が役立つワークフロー
次の仕事は、テストが終わるまで GPT Image 1.5 に残します。
- 安定した繰り返し画像テンプレート
- コスト重視の正方形 medium/high 出力
- すでに低リトライ率でレビューを通るプロンプト
- フロンティア品質より出力一貫性が重要なワークフロー
どちらのモデルを先に使うべきか
次の場合は GPT Image 2 を先に使います。
- プロジェクトが新しい
- brief が複雑
- 参照画像が重要
- 最安の medium/high 正方形出力より、ビジュアル品質が重要
- 柔軟なサイズが最終納品に効く
- OpenAI の現行画像生成モデルに合わせたい
次の場合は GPT Image 1.5 を先に使います。
- プロンプトがすでに GPT Image 1.5 で検証済み
- 出力が正方形 medium/high で、価格感度が高い
- 比較用の既知の基準線が必要
- 現在のワークフローが GPT Image 1.5 のレビュー基準や fallback プロンプトを前提にしている
- 最新モデルのテストより移行リスクのほうが重要
多くのチームにとって、答えはひとつの全体スイッチではありません。ルーティングルールです。
新規で品質重視の仕事は GPT Image 2。検証済みの既存フローは、GPT Image 2 が自社プロンプトで勝つまで GPT Image 1.5 に残す。
最終判断
GPT Image 2 は、新しい OpenAI 画像生成ワークフローで最初に試すべきモデルです。いま公開されている最先端モデルであり、新しいスナップショット、より広いサイズ柔軟性、高忠実度画像入力、現代的な編集ワークフローとの相性があります。
GPT Image 1.5 は、基準線と fallback としてスタックに残すべきです。検証済みプロンプト、コスト重視の正方形 medium/high 出力、あるいは GPT Image 2 が単発サンプルではなく制作ループ全体を改善するかを測る場面では、まだ価値があります。
ゼロから始めるなら、GPT Image 2 workspace を開いて実際の brief で試してください。より良いプロンプトの起点が必要なら、GPT Image 2 prompts page を使います。既存ワークフローを移行するなら、GPT Image 1.5 page を基準にして、プロンプトごとに比較してください。
まず GPTIMG2 のホームページから始める
比較を読んだあと実際に試したいなら、まず GPTIMG2 のホームページから始めてください。現在の画像ワークフロー、プロンプトライブラリ、モデル別ワークスペースへ最短で進めます。
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FAQ
GPT Image 2 はもう正式に使えますか?
はい。OpenAI は現在 gpt-image-2 を公開しており、モデルページには日付付きスナップショット gpt-image-2-2026-04-21 も掲載されています。
GPT Image 2 は常に GPT Image 1.5 より優れていますか?
いいえ。GPT Image 2 は新しい最先端モデルですが、本番で勝つかどうかは、プロンプト遵守、リトライ回数、出力コスト、参照画像の扱い、必要な画像の種類によって決まります。
GPT Image 2 は GPT Image 1.5 より安いですか?
常にそうではありません。公式の 1024x1024 low 例では GPT Image 2 が安い一方、1024x1024 medium と high 例では GPT Image 1.5 が安くなっています。自分のワークフローで使うサイズと品質段階で比較してください。
GPT Image 1.5 を GPT Image 2 に置き換えるべきですか?
新しいワークフローでは GPT Image 2 から始めてください。既存の本番ワークフローでは、まず現在の GPT Image 1.5 プロンプトを GPT Image 2 で走らせ、品質、リトライ回数、総コストが本当に改善する仕事だけを移行してください。
目次
- 先に結論
- いま、この2つのモデルは何なのか
- 料金は単純なアップグレード話ではない
- 新しい仕事では GPT Image 2 が強いデフォルトになる
- GPT Image 1.5 にはまだ役割がある
- 文字表現とレイアウト制御は自動的には解決しない
- 編集ワークフローでは GPT Image 2 の価値が説明しやすい
- GPT Image 1.5 から GPT Image 2 へ安全に移行する手順
- 1. GPT Image 1.5 を対照群として残す
- 2. ドラフト品質と最終品質を分けて見る
- 3. 本番基準で結果を採点する
- 4. 期待値の高い仕事から移行する
- どちらのモデルを先に使うべきか
- 最終判断
- FAQ
- GPT Image 2 はもう正式に使えますか?
- GPT Image 2 は常に GPT Image 1.5 より優れていますか?
- GPT Image 2 は GPT Image 1.5 より安いですか?
- GPT Image 1.5 を GPT Image 2 に置き換えるべきですか?